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教授挨拶

教授挨拶

伝統の継承と、技術革新期の皮膚科学

このたび、慶應義塾大学医学部皮膚科学教室の第6代教授を拝命いたしました。長い歴史と豊かな伝統、そして世界を牽引する革新性を有する本教室の一員として、新たな歩みを皆さまとともに進められることを、大変うれしく、また光栄に存じます。

私はこれまで、異なる文化や医療環境の中で学び、診療と研究に携わってまいりました。その経験を通して強く実感してきたのは、医療の中心には常に患者さんがいるという、シンプルかつ極めて大切な事実です。皮膚疾患は、痛みやかゆみといった身体的なつらさだけでなく、見た目の変化を通じて、日常生活や心理面にも大きな影響を及ぼすことがあります。だからこそ私たちは、病気そのものだけでなく、患者さん一人ひとりの生活や思いにも丁寧に向き合う必要があると考えています。

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慶應義塾大学医学部皮膚科学教授 永尾圭介

皮膚科学は、非常に幅広く、そして奥行きのある学問です。日々の診療の中で患者さんから多くを学ぶ一方で、遺伝、免疫、炎症、腫瘍、再生といった生命現象の理解を深める学問としても、大きな可能性を秘めています。当教室では、質の高い診療を基盤としながら、基礎研究と臨床研究を有機的に結びつける取り組みを大切にし、新しい知見をより良い医療へとつなげてまいります。

また、教室は人を育てる場でもあります。若い医師や研究者が、自由に考え、率直に議論し、失敗を恐れず挑戦できる環境を整えることは、私の大切な使命の一つです。多様な背景を持つ人々が集い、それぞれの強みを生かしながら学び合える教室でありたいと考えています。

加速する技術革新や社会情勢の変化に伴い、医師に求められる役割もまた大きく変化していくことが予想されます。どのような時代の変化にも対応しうる普遍的な思考力と、柔軟に課題を解決できる力を若手が身につけられるよう、全力で支援してまいります。

慶應義塾大学医学部皮膚科学教室がこれまで築いてこられた伝統を大切にしつつ、国内外との連携をさらに深め、新しい時代の皮膚科学を皆さまとともに切り拓いていきたいと考えております。今後ともご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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